こうち絆ファームとは

こうち絆ファームは『当事者の自立を目指す』を目標に活動している農業・福祉事業所です。 行政及び関係団体と連携し、最低賃金で働けない全ての人や、生き辛さを感じる人たちをサポートし、B型事業から一般就労を目標に農業を行っています。

B型事業とは
参考記事: 就労継続支援A型・B型とは? 就労移行支援や就労定着支援との違いも解説


農福連携とは
障がい者や、生き辛さやをかかえた方々、高齢者など、社会で生きていきにくい人達が農業や漁業などの人手不足分の分野で活動することを通じ自信や、生きがいを見つけて社会参画を実現していく取り組み。
詳しくはこちら→ 農福連携の推進 ー農林水産省

 

生き辛い人たち
鬱や自殺を考えている人など、今の社会で生き辛さを感じている人や、最低賃金でも雇ってもらえない人たち。

行政機関及び、関係機関
生き辛い人たちの相談窓口や、サポート団体など。
(安芸福祉保健所、安芸市福祉事務所、安芸市社会福祉協議会、若者サポートステーション、就労生活支援センターポラリス等)

農福連携農家/団体
ナス農家を中心に25の農家さんと1つの法人(当法人)が農福連携事業を行い、72名の生き辛さを抱える人たちと一緒に働いています。

支えあって働く

事業所

こうち絆ファーム(TEAMあき)は20代~60代までの30人の利用者が働いています。

スタッフによる送迎や、袋詰めから出荷までに必要な支援から生活面まで、個々に必要なサポートをすることによって、障がいのある方や高齢者でもイキイキと働くことができます。

令和2年4月にできた事業所では、ナスやオクラの袋詰め作業ができるほかに、昼食を食べたり、コミュニケーションをとれる部屋もあり、スタッフや利用者さん同士でのコミュニケーションの場にもなっています。

働き方の例

Aさんの場合

車がなく、長時間の作業が負担になるAさんは、送迎をし、無理のない範囲の時間でナスの袋詰めを週3日程度してもらいます。事業所で作業をすることで、コミュニケーションもとれ、楽しそうに作業しています。

10:00 お迎え
10:30 袋詰め作業
12:00 昼食
13:00 袋詰め作業
15:00 送迎

Bさんの場合

体力に自信があり、ハウスでナスの収獲も行っているBさんは休憩なしで働きます。ナスの収獲終った後は、すぐに自転車で事業所へ行き、ナスの袋詰めを行います。

働いた分のお給料や、B型支援事業の金額を合わせると十分1人で生活できる金額になります。

7:00 ナスの収獲
10:00 移動
10:30 袋詰め作業
12:00 昼食
13:00 袋詰め作業
15:00 帰宅

事業内容 (こうち絆ファームTEAMあき)

ナス・オクラの袋詰め作業

5つの農家から収穫したナスを集めて、事業所で袋に詰めます。
ナスもオクラも1箱200円の出来高制です。

1日の流れは人それぞれ。利用者の方に合わせた勤務内容で働いてもらっています。

ナス・オクラの栽培

こうち絆ファームではナスとオクラの栽培をおこなっています。

ナスの農閑期をなくすために始めた路地オクラは4月ころ種まきをし、7月ころから収穫を開始します。

ナスとオクラの栽培カレンダー
ナスは、11月から6月までが収穫と袋詰め作業、7月から10
月までが植付けと土づくりです。
オクラは5月に植付けし、6月は雑草を引き、7,8,9月に収穫と袋詰めをします。11月には切り倒します。

収獲されたナスや、オクラは事業所で袋詰めをした後、須崎青果と「とさのさと」に卸しています。

グループホーム事業

画像はイメージです。


令和5年開始に向けて、グループホーム事業も構想しています。

「障がい者が農家との共助を通じて、自信や、生きがいを持って地域社会に参加し、地域住民とともに助け合って暮らすこと」を目標に、令和5年からグループホーム事業を開始予定です。

こんな支援を行います

  • 利用者一人一人に合わせた個別サポート
  • それぞれの生き抜く力を助成するための生活支援
  • 健康な食生活や、運動をするための健康管理
  • 生活の活性化と自立を目指した就労支援
  • 地域の方々との交流や、地域のイベントへの参加
  • ご家族の方と連携した支援活動